コーヒーとおいしいもの、それから本ーBikkekunー

日常のおいしいもの等、書いていきます~❀

イチゴのお菓子が食べたくなった話

先日、休日に、吉田篤弘/著の『なにごともなく、晴天。』を読了した。期待を裏切らず、またまた良い話であった。
読了後、ショートケーキを切り分けるシーンが、何度となく頭に浮かんできた。

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ある年の誕生日ケーキ

イチゴのお菓子が食べたいなぁと思い、意を決して、食べてしまったのである。イチゴのミニパフェセット。こちらは、昔ながらの喫茶店で、ミニパフェなのがまた良い。セットは紅茶かコーヒーだったが、この日はとても寒かったので、紅茶を選んだ。紅茶は、ポットサービス。先にミルクを注ぎ、その後紅茶を注いだ方が、コクがよく出るとどこかで聞いた。実践してみると、確かに、その方が味にコクが出る気がした。

イチゴパフェを食べた日は、雨の日で日曜日の午後だった。休日が終わってしまうことにちょっとした絶望感を抱き、雨が降っているのに、自転車で出かけた。いつもなら、もう日曜日の夕方か、と思いながらそのままだらだら過ごしてしまうのに、どうしたものか。小説に動かされたのだ。ちょっとした冒険だった。

人気の喫茶店でいつもなら人が多いのだが、珍しく、空いていた。まるで隠れ家のようで、不思議な雰囲気だった。ミニパフェは、イチゴが3つ乗っていた。
生クリームがこんもりと絞られていて、下はバニラのよく効かせたアイスを少々とカスタードクリーム、それにパイ生地と、オーソドックスなタイプ。肌寒い日でも冷えすぎない丁度良い大きさ。

また、紅茶とパフェを交互に食べる幸せ。あったかいのと冷たいの。童心に戻った気持ちですっかり夢中になって平らげた。ご馳走様。

本を読んで、何かを食べたくなる、これだけ幸せな冒険は他にあるだろうか。

イチゴのお菓子の季節である。今年は、いくつ味わえるだろうか。